Mastering Causal Metrics (JPN)
専門用語の日英対訳・読み方
専門用語の読み方、英語表現、やさしい日本語での説明です。
因果推論
いんがすいろん
causal inference
原因となる条件を変えたとき、結果がどう変わるかを、データと仮定から考えること。
処置
しょち
treatment
効果を調べたい条件や政策。薬だけでなく、保険や教育なども含みます。
結果
けっか
outcome
健康、所得、試験の点数など、研究で調べるもの。
潜在的な結果
せんざいてきなけっか
potential outcome
ある人が、特定の処置を受けた場合、または受けなかった場合に生じる結果。
反実仮想
はんじつかそう
counterfactual
実際には起きなかった、別の条件での結果。その人の観察できないもう一つの可能性です。
選択バイアス
せんたくばいあす
selection bias
処置を受ける人と受けない人が、処置のない場合の結果でも違うため、単純な比較が偏ること。
無作為割り当て
むさくいわりあて
random assignment
くじのような偶然によって、誰がどの条件になるかを決めること。
処置群
しょちぐん
treatment group
研究で、調べたい処置を受ける側、または受けるよう割り当てられた側。どちらの意味か区別します。
対照群
たいしょうぐん
control group
処置群と比べるためのグループ。何を受けるグループなのかを明確にします。
交絡要因
こうらくよういん
confounder
処置と結果の両方に関係し、二つの間に別のつながりを作る要因。
回帰分析
かいきぶんせき
regression analysis
結果と説明する変数との関係を、式を使ってまとめる方法。因果効果を示すには、追加の仮定が必要です。
統制変数
とうせいへんすう
control variable
比較の条件をそろえるため、分析に加える変数。加えれば必ずよいとは限りません。
欠落変数による偏り
けつらくへんすうによるかたより
omitted-variable bias
処置と結果に関係する変数を分析から外したために、推定値が偏ること。
条件付き独立性
じょうけんつきどくりつせい
conditional independence
観察した条件をそろえると、処置の選ばれ方が潜在的な結果と関係しない、という仮定。
不遵守
ふじゅんしゅ
noncompliance
割り当てられた処置と、実際に受けた処置が一致しないこと。
操作変数
そうさへんすう
instrumental variable
処置を動かす変数。因果推論に使うには、独立性や除外制約などの条件を満たす必要があります。
第一段階
だいいちだんかい
first stage
操作変数が、実際に受ける処置をどれだけ変えるかという関係。
誘導形
ゆうどうけい
reduced form
操作変数が、最終的な結果をどれだけ変えるかという関係。
除外制約
じょがいせいやく
exclusion restriction
操作変数が結果を変える経路は、調べたい処置を通るものだけだ、という仮定。
単調性
たんちょうせい
monotonicity
操作変数に後押しされたため、逆に処置を受けなくなる人はいない、という仮定。
局所平均処置効果
きょくしょへいきんしょちこうか
local average treatment effect; LATE
操作変数によって処置の受け方が変わる人たちへの平均的な効果。全員への効果とは限りません。
閾値
いきち
cutoff; threshold
点数や年齢などに設けられた、条件が変わる境界。
回帰不連続デザイン
かいきふれんぞくでざいん
regression discontinuity design
境界のすぐ前後にいる人を比べて、処置の効果を調べる方法。境界で他の要因が滑らかに変わることなどを仮定します。
帯域幅
たいいきはば
bandwidth
境界の周りで、どの範囲のデータを使うかという幅。
差の差法
さのさほう
difference-in-differences
処置群の前後の変化から、対照群の前後の変化を引く方法。
平行トレンド
へいこうとれんど
parallel trends
処置がなかった場合、二つの群の結果は同じように変化したはずだ、という仮定。処置前の動きが似ていても、仮定が証明されるわけではありません。
固定効果
こていこうか
fixed effects
人や地域などに固有で変わらない違い、または各時点に共通する違いを、分析で調整するための項。
測定誤差
そくていごさ
measurement error
記録された値と、本来調べたい値とのずれ。推定への影響は、誤差の仕組みによって変わります。
標準誤差
ひょうじゅんごさ
standard error
別の標本で調べた場合に、推定値がどれくらい変わりうるかを表す目安。
信頼区間
しんらいくかん
confidence interval
推定の不確かさを表す範囲。同じ方法を繰り返したとき、定めた割合で真の値を含むよう作ります。
パーセントポイント
ぱーせんとぽいんと
percentage point
二つの割合の差を表す単位。割合そのものの相対的な増減率とは区別します。
人的資本
じんてきしほん
human capital
教育や経験を通じて身につける知識や技能。生産性を高める可能性があります。
シグナリング
しぐなりんぐ
signaling
学歴などを通じて、本人の能力について他の人に情報が伝わること。
能力バイアス
のうりょくばいあす
ability bias
観察しにくい能力が教育年数と所得の両方に関係するため、単純な比較が因果効果からずれること。
信頼性比率
しんらいせいひりつ
reliability ratio
古典的な測定誤差の考え方で、観測値の分散に占める真の値の分散の割合。
コンプライヤー
こんぷらいやー
complier
操作変数の後押しによって、処置を受けるかどうかが変わる人。
弱い操作変数
よわいそうさへんすう
weak instrument
処置との関係が弱い操作変数。推定の不確かさや偏りが大きくなる場合があります。
二段階最小二乗法
にだんかいさいしょうにじょうほう
two-stage least squares; 2SLS
操作変数が生む処置の変化を使って、結果への効果を推定する回帰の方法。因果解釈には操作変数の仮定が必要です。
意図した処置の効果
いとしたしょちのこうか
intention-to-treat effect; ITT
実際に処置を受けたかどうかではなく、処置を受けるよう割り当てたことの効果。
二値
にち
binary
二つの値や状態を取ること。処置の場合は、受けるか受けないか、といった区別です。
遵守者
じゅんしゅしゃ
complier
操作変数による後押しで、処置を受けるかどうかが変わる人。性格や道徳的な評価を表す言葉ではありません。